【ヨーロッパ女一人旅】vol.06 ハンガリー |ブダ城内の国立美術館へ行ってみた

旅行

長年憧れていたヨーロッパ旅行。仕事を辞め、ずっとやりたかったとをやる時間充電期間中、一ヶ月間ヨーロッパ一人旅に挑戦。

ブダペストに来たら一度は訪れてみたいと思っていた、ハンガリー国立美術館。ブダ城の中にあり、ドナウ川を見下ろす立地で、建物自体がすでに絵になる美しさでした。この記事では中で見れる作品を少しだけご紹介。見逃したくない展望スポットもありました。

ブダ城へ行った時の記事はこちら👇

館内はとても広く、中世から現代までの ハンガリー美術の中心的コレクションを収蔵。絵画、彫刻、版画、工芸など幅広い分野の作品があり、所蔵作品数 はおおよそ10万点以上とされています。静かな雰囲気。とても大きくゆっくりみたなら2、3時間は必要。ゆったりとした空間で絵と向き合いながら、楽しみました。

ちょうど訪れた時は、特別展が2つ(近代フランス美術展とポスター画展) 開かれていましたが、まずは常設展の「ハンガリー近代美術の歩み」からじっくり見学しました。

ブダペスト国立美術館
住所:Budapest, Szent György tér 2, 1014 Hungary
営業時間:10:00~18:00
公式サイト:https://en.mng.hu/


ハンガリー近代美術の歩み

19世紀、風景画の確立

最初の展示室で出迎えてくれたのは、明るい色彩の風景画。19世紀に入ってから、風景そのものを独立した主題として描くようになったそうです。イタリアで学んだ画家たちが帰国して描いたハンガリーの自然は、どこか素朴で親しみやすく感じました。

芸術と国民意識

19世紀後半の作品は、歴史や国民意識と深く結びついていました。

ブダペストの発展とともに公共建築が次々と建てられ、その壁画やフレスコ画は「国の誇り」を表す存在になったとのこと。

美術が国民全体のアイデンティティを背負っていたのだと思うと、少し胸が熱くなりました。

オリエンタリズム(異国趣味)

19世紀には「異国趣味」も流行。トルコやアラブ、アジアの文化を題材にした作品も描かれてました。特に女性像では「エキゾチックで官能的な表現」と結びつくことが多かったそうです。

日常の人々を描く

次の展示では、農民の暮らしや働く人々、家庭の一場面を描いた作品が並んでいました。

豪華な宮廷文化ではなく、農民や都市の労働者、家庭の一場面など「ありふれた日常」が芸術の題材になリました。

前衛への挑戦

20世紀に入ると空気が一変。

「八人組」と呼ばれる画家たちが、ヨーロッパ前衛(キュビズムや表現主義)の影響を大胆に取り入れていました。

強烈な色彩と構図に圧倒されつつも、ハンガリーの芸術家たちが「自分たちも世界の最前線にいる!」と挑戦していた気概が伝わってきます。

戦争とその後

戦間期から戦後の展示は、少し静かで内省的。

社会主義体制の中でも、芸術家たちは日常や心の中の真実を描き続けていたそうです。

とくにチムラ・ジュラの作品は、素朴でありながら強い生命力を感じました。

ヨーロッパ街角に生まれたアート:ポスター展

常設展を見終えた後、もうひとつの特別展 「ポスター画展」 へ。

ポスターは街のアート

19世紀後半のパリでは、印刷技術の進歩で色鮮やかなポスターが大量に作られるようになり、劇場やカフェ、博覧会の宣伝に使われたそうです。

街角に貼られたポスターは、単なる広告を超えて「都市を彩るアート」になっていたんですね。

巨匠たちの作品に出会う

会場には、ポスター芸術の巨匠たちの作品が並んでいました。

ジュール・シェレの華やかで踊るような女性像

ロートレックの「ムーラン・ルージュ」のポスター。キャバレーの熱気がそのまま伝わってきます

ミュシャの流れるような線と装飾美。アール・ヌーヴォーの世界が広がっていました

街の空気を映す鏡

ポスターを眺めていると、当時の空気がそのまま立ち上がってくるようでした。新しい娯楽に沸き立つ街、人々の好奇心、そして大衆文化の勢い…。

美術館の中で見ると不思議な感じですが、「これは確かに時代のエネルギーを閉じ込めたアートなんだ」と納得しました。

女性の社会進出

当時のポスターには、商品広告や劇場公演の宣伝だけでなく、

新しい女性像がしばしば描かれていました。

20世紀前半のハンガリーやヨーロッパでは、都市化とともに女性の社会進出が進み、ポスターはその象徴のひとつでもあったのです。

モダンなドレスをまとった女性、スポーツや旅行を楽しむ女性像は、「消費の担い手」としてだけでなく、「社会で自立する存在」としての新しいイメージを広めました。

美術館の屋上には展望スポットも

美術館のシンボルとなっているのが、中央にそびえる 緑色の大きなドーム

このドーム内部には螺旋階段とエレベーターがあり、展望台に登れるます。美術館に来たら立ち寄りたいのが展望スポット。ドナウ川・鎖橋・ペスト側の市街地・ゲッレールトの丘 まで360度一望でき、ブダペストで屈指の絶景スポット。

まとめ

今回の美術館訪問では、国民の歴史と誇りを描いたハンガリー近代美術 と、都市文化の中で花開いたポスター芸術 の両方に触れることができました。

正統派の絵画と、街角にあふれた大衆のアート。同じ時代を違う角度から切り取った二つの世界を見比べられたのは、とても贅沢な体験でした。ブダペストを訪れるなら、ぜひ立ち寄ってほしい美術館です。

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