【ヨーロッパ女一人旅】 ハンガリー|小さなトラブルから見えてきた社会事情

旅行

これまでブダペストで観光やグルメを楽しんできましたが、一週間の滞在の中でトラブルがなかったわけではありません。

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今回は、旅の途中で実際に起きたトラブルや、現地の人々との交流を通して感じたこと、そして垣間見えたハンガリー社会について書いてみたいと思います。

お店で盗難の疑いをかけられた話

アンティークや古着を扱うショップを巡っていたときのこと。

買い物をしようとレジに品物を出した瞬間、店員がハンガリー語で不満そうな顔をしながら何かを怒鳴り始めました。状況がわからず困惑していると、後ろに並んでいた人が通訳してくれてやっと理解。

どうやら私は、盗難を疑われていたようでした。ヨーロッパでは防犯のためにバックパックを前に抱えて歩いていたのですが、スマホを出し入れしていたせいで、入店時にバッグを開けたり閉めたりしているように見えたらしいのです。それを店員が監視カメラで見て、「何か盗もうとしている」と判断したのだとか。

観光客慣れしていない店に入った不運もあったと思いますが、外国人に対して疑いをかける視線には、どこか旧社会主義時代の「監視」や「不信感」がまだ残っているのではないかと感じました。


無賃乗車で罰金を支払った話

ヨーロッパに来て最初に驚いたのが、駅に「改札がない」ということでした。ブダペストに着いた初日、地下鉄に乗ろうとしてアプリでチケットを購入したのですが、「有効化」ボタンを押さずにそのまま乗ってしまったのです。

降りた駅で警備員に止められ、アプリを見せても「これは有効化されていない、無賃乗車だ」と冷たく告げられました。その場で覆面の警官まで現れ、12,000フォリント(約6,000円) の罰金を即時支払い。事情を説明しても一切聞き入れられず、支払わなければ警察沙汰になるとのことでした。

地元の人に話すと「不運だったね、観光客はよく狙われるから」と言われました。アジア人旅行者は特にターゲットにされやすいそうです。今思えば、短期旅行者なら24時間パス、月間パスを買ってしまうのが一番安全。私のようにシングルチケットを毎回購入して有効化を忘れるリスクを避けられます。痛い授業料でしたが、次回に活かしたいと思います。

ちなみにポーランドへ行ったときにも交通違反で罰金徴収されました….(泣)


ベトナム人コミュニティの規模

ルダシュ温泉に行ったとき、温泉に浸かって集団で喋っているベトナム人が目につきました。市場やスーパーでもベトナム人が運営しているお店があり、街にもベトナムレストランが多くありました。後で調べてみると、ブダペストにはアジア系住民の中で最大規模のベトナム人コミュニティがあるとのことでした。

その背景は冷戦時代にあります。社会主義国同士の交流で、1970〜80年代にベトナムから多くの若者が労働研修生や留学生として来たのだそうです。そのまま定住して商売を始めたり、家族を呼び寄せたりして、現在は2〜3万人規模のコミュニティに。

他のアジア人は?

他にも、中国人は10区にある Monori Center を拠点に中央ヨーロッパ最大規模の中華街を築いており、標識も中国語が併記されるほど。日本人や韓国人もいますが、留学生や駐在員中心で比較的小規模な様子でした。


スーパーのゲートで感じた監視社会

ハンガリーのスーパーはちょっと特殊で、入ると一方通行のゲートを通る仕組みになっています。そして出口ではレシートのQRコードをスキャンしないと出られない。つまり、何かを買わなければゲートを通過できないのです。

初めて入ったとき、何も買わずに出ようとしてゲートを押した瞬間、突然ブザーが鳴り響きました。一気に注目が集まった気がして焦る私。事情がわからず困っていても、周りの人は誰も助けてくれる様子はなく、ただ冷ややかに通り過ぎていくばかりでした。

もちろん店員に声をかければ通してもらえるのですが、この「買わないと出られない仕組み」と「困っていても誰も助けてくれない空気」は、日本のオープンな店とは対照的。自由よりも統制を優先する社会の名残を、こんな日常の場面でも感じました。

ちなみに、このゲートシステムは、次の国のオーストリアのウィーンへ行くと無くなってました。周遊しているとこう言った変化にも気付かされます。

華やかさの裏にあるもの

ブダペストは夜景や観光スポットが本当に美しい都市です。ドナウ川にかかる鎖橋やライトアップされた国会議事堂、丘の上から眺める王宮の景色はまさに絶景でした。

でも、一歩観光地を外れた路地に入ると、古びた建物や落書きも目に入り、磨き上げられた表の顔とのギャップを感じます。ガイドブックに載る華やかなブダペストと、そこに暮らす人々の日常の姿。その対比に、旅人としてのリアルを見た気がしました。

物価は思ったほど安くない

行く前に「ハンガリーは物価が安い」と聞いていましたが、実際にはそう感じませんでした。消費税は税込表示なので気付きにくいですがヨーロッパで最も高い27%。、「さらに近年のインフレや円安の影響で、日本人にとってはむしろ高く感じることが多かったです。滞在1日目で飲んだスタバも10%増くらいで日本より高い。

税収は潤沢なはずなのに、地方のインフラが整っていないのは疑問でした。ハンガリー全体の約 3分の1がブダペスト大都市圏に居住しており国のGDPの40%以上が首都圏で生み出されているとのことで、実際、地元の人からも「税金は高いのに生活は良くならない、中央集権化しすぎていてブダペストに来るしか仕事がない」と愚痴を耳にしました。


治安と喫煙文化

治安に関しては、夜に女性一人で歩いても特に危険を感じることはありませんでした。ただし路地裏は人通りが少ないので油断は禁物です。

もうひとつ印象に残ったのが 喫煙率の高さ。男女問わず多くの人がタバコを吸っていて、歩きタバコも日常的。日本の禁煙文化に慣れていると驚く場面が多くありました。

実際に調べてみると、**ハンガリーの成人喫煙率は約29%(男性34.7%、女性24.5%)**で、EU平均(約18%)を大きく上回っています(参照元)。特に東欧諸国は喫煙率が高く、ハンガリーもその一角を占めています(参照元)。

なぜこれほど高いのかというと、歴史的に「スモーキング文化」が根強いことに加え、所得や教育レベルが低い層で喫煙率が高く、社会的格差とも結びついているからだそうです。また、ロマ(Roma)少数民族のコミュニティでは特に喫煙率が高く、一般人口の2〜5倍にのぼるとの調査もあります。

法律上は、レストランや公共施設で屋内喫煙は禁止とされていルようですが、屋外(路上や広場など)では基本的に喫煙が自由なため、歩きタバコがやけに多く感じました。

まとめ

ブダペストで過ごした一週間は、美しい景観や文化体験に満ちていましたが、同時に小さなトラブルを通じて、社会の仕組みや人々の考え方に触れる機会でもありました。

観光地のきらびやかさだけでなく、その裏にある人々の暮らしや社会事情を垣間見られることこそ、旅の醍醐味だと感じました。

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