会社員として働いていた頃、休日になると「どこか遠くへ行きたい」と思うことがよくありました。
自然の中で何も考えず歩きたい。
東京を離れてリフレッシュしたい。
そんな気持ちから、三連休の前日に思い立って予約したのが、伊豆大島・三原山の日帰りハイキングです。
正直、ほとんど下調べもせずに出発しました。
それでも実際に歩いてみると、東京から日帰りとは思えないほど壮大な景色が広がり、登山初心者の私でも安心して楽しめるコースでした。
火山ならではの荒々しい大地。
360度に広がる海。
風の音しか聞こえない静かな時間。
忙しい日常から少し距離を置くだけで、心まで軽くなるような感覚がありました。
この記事では、実際に参加した日帰りツアーの内容やコース、初心者だからこそ感じた魅力、そして一人で歩いたから気づけたことを紹介します。
東京近郊で気軽に自然を満喫したい方や、一人旅を考えている方の参考になれば嬉しいです。
三原山ハイキングはこんな人におすすめ
実際に歩いてみて、「こんな人にはぴったりだな」と感じました。
- 東京から日帰りで自然を満喫したい
- 登山初心者でも歩ける山を探している
- 一人旅を楽しみたい
- 火山やジオパークなど珍しい景色を見たい
- 温泉もグルメも楽しみたい
- 日頃の疲れをリフレッシュしたい
標高は764mと比較的低く、登山経験が少ない人でも歩きやすいコースです。
実際、私も本格的な登山経験はほとんどありませんでしたが、無理なく楽しめました。
日帰りなら「三原山フリーハイキングツアー」がおすすめ
今回利用したのは、東海汽船が開催している**「三原山フリーハイキングツアー」**です。
本来はもっと計画的に旅行するタイプなのですが、このときは本当に思いつきでした。
前日に予約できるツアーを探したところ、このプランだけ空きがあり、すぐ申し込みました。
前日予約でも参加できるのはありがたかったです。
料金は当日に竹芝ターミナルで支払うことができるので、急に予定が空いた人にも利用しやすいと思います。
ツアーを利用した理由
実は、このツアーは個別に手配するよりもかなりお得でした。
特に私は車を運転できないため、
- 往復の高速船
- 島内の移動
- 温泉
- 食事
まで含まれているのは、とても助かりました。
ツアー内容はこちらです。
- 東京〜伊豆大島 往復高速船
- 島内バス乗り放題
- 大島温泉ホテルの朝食
- 昼食
- 温泉入浴2回
これらを個別で予約すると、交通費だけでもかなりの金額になります。
日帰りで三原山だけを楽しみたいなら、ツアーを利用したほうが費用も手間も抑えられると感じました。
スケジュール
今回参加したツアーは、おおよそ次のような流れでした。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 23:00 | 東京・竹芝出発 |
| 翌5:00 | 伊豆大島到着 |
| 5:30 | 大島温泉ホテルで温泉・朝食 |
| 9:00頃 | 三原山ハイキング開始 |
| 13:00 | 昼食 |
| 15:20 | 岡田港出発 |
| 17:05 | 東京・竹芝到着 |
夜行船なので少し眠いですが、朝から一日しっかり遊べます。
持ち物
初心者でも歩けるコースですが、最低限準備しておきたいものがあります。
- 歩きやすい靴(できれば登山靴)
- 飲み物1L以上
- 雨具
- 防寒着
- タオル(温泉利用)
- 行動食
私は普通のスニーカーで歩きましたが、下りは滑りやすい場所もありました。
歩きやすさを考えると、トレッキングシューズがあると安心です。
一人でも参加しやすい?
結論から言うと、一人旅にもかなりおすすめです。
実際に私と同じように、一人で参加している人も何人か見かけました。
ガイド付きではありませんが、コースは整備されていて迷いにくく、歩いている人もいるので、過度に心配する必要はありません。
また、伊豆大島には現在、野生の熊は生息していないとされているため、その点でも比較的安心して歩くことができます。
一人で景色を眺めながら、自分のペースで歩ける時間はとても贅沢でした。
実際に歩いてみた|三原山ハイキングコースをレビュー
今回歩いたのは、三原山の定番ルート。
山頂遊歩道 → お鉢巡り → 温泉ホテルルートの順で約8km、所要時間は3時間ほどでした。
アップダウンはありますが、急登は少なく、初心者でも歩きやすいコースだと感じました。
コース① 山頂遊歩道|火山らしい景色が広がるスタート

三原山頂口からスタートし、まずは山頂を目指します。
最初は舗装された遊歩道が続くため、「本当に登山なのかな?」と思うほど歩きやすい道です。
とはいえ、周囲の景色は普段歩く山とはまったく違います。
黒い溶岩が広がる大地。
ゴツゴツとした岩肌。
江戸時代の噴火でできた「パホイホイ溶岩」と呼ばれる独特の地形。
火山島ならではの風景を見ながら歩いていると、東京にいることを忘れてしまうほどでした。
歩くペースにもよりますが、40〜60分ほどで山頂付近へ到着します。
コース② お鉢巡り|三原山で一番感動した景色

三原山に来たなら、ぜひ歩いてほしいのがお鉢巡りです。
火口をぐるっと一周できる約1時間のコースで、このハイキング最大の見どころと言ってもいいでしょう。
目の前には大きな火口。
地球のエネルギーを感じるような荒々しい景色が広がります。
反対側へ目を向けると、今度は海。
天気が良ければ富士山や伊豆半島、伊豆諸島まで見渡すことができます。
火山と海を同時に眺められる景色は、日本でもなかなか見られません。
歩いているだけで、「自然ってすごいな」と何度も立ち止まってしまいました。
途中には写真映えするスポットもたくさんあります。
特に三原神社の鳥居越しに見る景色は印象的で、ぜひ立ち寄ってほしい場所です。

コース③ 温泉ホテルルート|最後まで飽きない自然の景色
帰りは温泉ホテルへ向かって下山します。
このコースは舗装されていない道もありますが、急な下りは少なく、ゆっくり歩けば初心者でも問題ありません。
印象的だったのは、溶岩の上に少しずつ植物が根付き、森へと変わっていく景色でした。
黒い溶岩と鮮やかな緑。
自然が長い時間をかけて再生していく様子を実際に見ることができます。
途中には木々のトンネルもあり、火口周辺とはまったく違う雰囲気。
最後まで景色に変化があるので、「もう飽きた」と感じることはありませんでした。
初心者が感じた三原山ハイキングの魅力
実際に歩いてみて、特に良かったと感じたのは次の3つです。
① 東京から日帰りとは思えない非日常感
竹芝から約2時間で到着するとは思えないほど、景色が一変します。
火山、溶岩、大自然。
海外の国立公園のような雰囲気もあり、「東京にもこんな場所があったんだ」と驚きました。
② 登山初心者でも歩きやすい
標高は764mですが、急登が少なく、登山経験が少ない私でも無理なく歩けました。
もちろん歩きやすい靴は必要ですが、「登山はハードルが高い」と感じている人にはちょうどいいコースだと思います。
③ 一人でも気兼ねなく楽しめる
今回も一人で参加しましたが、不安を感じることはほとんどありませんでした。
コースは整備されていて、途中で他のハイカーともすれ違います。
誰かと話さなくてもいい。
自分のペースで歩き、好きな場所で立ち止まる。
そんな一人旅ならではの自由さも、このハイキングの魅力でした。
行く前に知っておきたい注意点
実際に歩いてみて感じた注意点もまとめておきます。
バスの本数は少ない
島内の路線バスは本数が限られています。
三原山だけなら問題ありませんが、他の観光地も巡るならレンタカーやレンタルバイクのほうが便利です。
朝早く登りすぎると霧が出ることも
私が訪れた日は、朝9時頃に火口へ着いたものの、一面が霧。
景色がほとんど見えませんでした。
そのままゆっくり歩いて時間を過ごしていると、10時頃には霧が晴れ、火口の絶景を見ることができました。
焦って登るよりも、景色を楽しみながらゆっくり歩くくらいがおすすめです。
トイレと自販機は最初だけ
山頂口を過ぎると、ホテルへ戻るまでトイレや自動販売機はありません。
出発前に済ませ、水分も十分に持っていきましょう。
一人で歩いたからこそ気づけたこと
働いていた頃は、「時間ができたら旅行へ行きたい」とよく思っていました。
でも実際に時間ができて分かったのは、旅行そのものがしたかったわけではないということです。
本当に欲しかったのは、何も考えずに過ごせる時間でした。
三原山では、風の音を聞きながら歩き、ときどき立ち止まって景色を眺める。
スマートフォンを見ることも、人と話すこともほとんどありません。
ただ歩くだけ。
それだけなのに、不思議なくらい頭の中が整理されていきました。
以前は「旅行=現実逃避」になっていたこともありました。
でも、この旅は違いました。
どこかへ逃げるためではなく、自分自身と向き合うための時間だったように思います。
一人旅には、一人だからこそ味わえる静かな贅沢があります。
それを改めて教えてくれたのが、三原山でした。
まとめ|東京から気軽に行ける「心を整える旅」

三原山は、東京から日帰りで行けるとは思えないほど、大自然を感じられる場所でした。
初心者でも歩きやすく、一人でも安心して楽しめるコースです。
もし最近、「少し疲れたな」「自然の中でリフレッシュしたいな」と感じているなら、三原山を歩いてみてはいかがでしょうか。
私にとってこの旅は、絶景を見に行く旅というより、立ち止まって自分を整える時間でした。
また季節を変えて、この景色に会いに行きたいと思っています。





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