筆者は、新宿まで25分ほどのとあるUR賃貸住宅の団地に一人で住んでいます。住んで3年ほど経ちましたが、快適に暮らしております。
本記事では、実際にUR賃貸住宅の団地に一人暮らしをしている筆者が、お一人様、単身者にUR賃貸がおすすめなワケ、単身者に向いているUR賃貸とはどういうものなのかについて解説いたします。
UR賃貸とは?
まず、UR賃貸(ユーアールちんたい)とは、簡単に言うと「UR都市機構(都市再生機構)」という国の機関が運営している賃貸住宅です。国営住宅なので、お得に、安心して借りられるアパートという認識で良いでしょう。
よく、URは低所得者向け、国営だから審査が厳しい、単身者向けではない。と認識される人がいますが、実際一人で住んでいる単身の筆者はURは、「URは単身者にこそ超おすすめな物件」だと思っています。
その理由と、どんな人がUR賃貸に向いているのかを本記事では解説したいともいます。

UR賃貸の物件の種類
UR賃貸住宅(UR都市機構が運営する賃貸住宅)は、幅広いライフスタイルやニーズに対応する多彩な物件タイプが用意されていますが、大きく分けて、団地型と、タワーマンション型があります。
UR賃貸と聞いて、多くの方が思い浮かべるのは、団地タイプだと思いますが、実は都心にあるタワーマンション型といったものあります。
団地型

- 広い敷地に複数の住棟が建つ集合住宅で、敷地内に公園や緑地、集会室などの共用スペースが充実しています。
- ファミリー向けの間取りが多く、子育て世帯や高齢者にも人気です。
- リノベーション物件(MUJIxUR等)、一人暮らし向け・ファミリー向け・高齢者向け・DIY可能物件など、多様なタイプがあり、ライフスタイルや家族構成、年齢層に合わせて幅広く選べるのが特徴です。
タワーマンション型(超高層団地)

- 都市部を中心に展開されている高層マンションタイプ。
- 眺望や利便性、洗練されたデザイン・設備が特徴で、都心での暮らしを重視する人に向いています。
ちなみに、筆者が住んでいるのは団地タイプです。単身者にはどちらがおすすめかと言われれば、コスパ重視なら団地タイプをお勧めします。
UR賃貸が単身者におすすめなわけ
以下に、UR賃貸が単身者におすすめなわけをご紹介いたします。
礼金・仲介手数料・更新料が不要

よく、CMや広告で出てるので、知っている人も多いかもしれませんが、家を借りる際の家賃を除いた3大出費、礼金、仲介手数料、更新料がUR賃貸はには一切かかりません。通常の物件であれば、敷金、礼金、更新料がないと、相当古い物件か訳あり物件なのでは。と思ってしまいますよね。URはどの物件でも礼金・仲介手数料・更新料が不要です。
なので、初期費用を抑えたい一人暮らし、単身者には大きなメリットになります。
ぼったくられる心配不要
私が一番UR賃貸をおすすめする理由はまさにこれです。私は不動産屋でぼったくられた経験があるので、不動産屋を全く信頼していません。そんな中、仲介を介さず自分で好きな物件を直接探せるURに惹かれました。
URは基本家賃と共益費しか費用がかかりません(月々の光熱費は除く)。不要なサービスがついた高い火災保険加入、謎な24時間サポートお守りサービス等の加入を強要される事もありません。(WiFiは別途契約が必要となります。)
火災保険は、借りてから自分で好きな火災保険を選んで加入できます。筆者は、火災保険は最低の保証があれば十分なので、3,000円(1年)くらいのものを契約してます。正直、火災保険で1万円を越すものは、不要だと思っています。
火災保険を安くする方法はこちらの動画に詳しく解説が載っています↓
契約期間の縛りなし
通常の賃貸物件は、最短一年間住まないと解約金、違約金として家賃1ヶ月分が発生する物件がほとんどですが、URには契約期間の縛りがありません。退去したい場合、二週間前に言えば退去できます。なので実は短期賃貸にも向いてます。
近々留学を考えている、留学から帰ってきて就職中、転職を考えており短期で住みたい、引越しの可能性があるといった時におすすめです。
定期借家契約なら家賃が更に格安
現在、私が住んでいるUR賃貸物件は1年の定期借家契約です。
定期借家契約とは何かというと
「定期借家契約」は、契約期間満了時に更新せずに退去が原則となる賃貸借契約の一種で、借主(テナント)に「更新権」がありません。従来の「普通借家契約」とは異なり、大家(貸主)が契約終了後の利用計画を立てやすい仕組みです。
定期借家契約の基本特徴
- (1) 契約期間と更新
- 期間:通常は1年以上(最長で50年未満)。
- 更新不可:満了時には原則として退去が必要(例外は後述)。
- 中途解約:借主の一方的な解約は不可(但し、特約で解約料を設定可能)。
(2) 普通借家契約との違い
以下に普通普通借家契約との違いをまとめました。
項目 | 定期借家契約 | 普通借家契約 |
---|---|---|
更新権 | なし(退去必須) | あり(大家は正当な理由なしに更新拒否不可) |
契約期間 | 1年~50年未満 | 通常2年(自動更新が多い) |
家賃改定 | 契約期間中は原則不可 | 更新時に改定可能 |
定期借款の借主にとってのメリット・デメリット
【メリット】
- 家賃が安め:更新リスクがないため、大家が初期家賃を抑える傾向あり。
【デメリット】
- 強制退去リスク:満了後の継続希望でも拒否される。
確実にそこに長期間住みたい人にとっては引越しの手間があるのであまり適さないかもしれません。
割引プランや特典が充実
UR賃貸には35歳以下の単身者や学生向けの「U35割」など、年齢やライフスタイルに合わせたお得な家賃プランが用意されています。これにより、通常よりも安い家賃で住める可能性があります。単身者以外にも、子育て割、近居割といった、多様な世帯に向けた割引も充実しています。
保証人不要・保証会社不要
契約時に保証人や保証会社が不要なので、保証人を立てるのが難しい人や、手続きの煩雑さを避けたい人にも向いています。
物件数の広さや設備

UR賃貸は都市近郊に多く、全国に約70万戸以上の物件を保有しております。一般の賃貸よりも部屋が広めに設計されている傾向があり、2DKといった家族向けの広い部屋が多いですが、1Kや1LDKの間取りもあります。また、収納やキッチンが広い物件も多く、荷物が多い単身者や、ゆったり暮らしたい人に適しています。作業スペースも確保しやすく在宅で仕事することが多いフリーランサーや個人事業主の方にもお勧めです。
審査が比較的通りやすい
URの入居審査は「家賃の4倍の月収」など明確な基準があり、信用情報や細かい勤務年数などでの足切りはされません。なので、フリーランス、契約社員、転職直後の方などにも優しい制度です。
また、家賃の4倍の月収がない場合でも、一年分を一括払いすることで、審査不要で入居できます。
私も海外で3年ほど住んでおり、海外から帰ってききた際に、収入を証明する源泉徴収を提示することができず、一括払いをして住み始めました。
一括で払うと、少しだけですが割引されるので、少しお得です。
住宅設備や周辺環境が整っている
UR賃貸の物件は、緑が多く、公園やスーパーが近い住宅団地が多いです。
私が現在住んでいる団地には、1階に夜中までやっているスーパーやドラッグストアがあり、急に何か必要になった際には、すぐに手に入るので大変助かっています。
また、警察署も近くにあり、何かあった際には安心です。管理センターも団地に併設されており、営業時間は人が在注してますので、近所トラブルなどがあった際は相談しに行くことが可能です。
また、高齢化対策やバリアフリーにも力を入れている物件も多く、設備が充実している物件が多いです。
共益費も割安
共益費も普通の民間の物件より割安になっております。
共益費は、物件のタイプによって異なりますが、以下平均目安です。
UR賃貸の共益費の平均目安
地域・タイプ 共益費の目安(月額)
地域・タイプ | 共益費の目安(月額) |
---|---|
一般的な団地タイプ(郊外) | 2,000円〜4,000円程度 |
中高層マンションタイプ(都市部) | 4,000円〜8,000円程度 |
高層・タワーマンションタイプ | 8,000円〜12,000円程度(まれにそれ以上) |
共益費は、具体的には以下のような共用部分の維持・管理のための費用が含まれます。
- エレベーターの電気代・保守
- 共用廊下や階段の清掃
- ごみ集積所の管理
- 植栽・敷地の手入れ
- 管理センターの人件費(物件による)
まとめ
以上、お一人様、単身者にUR賃貸がおすすめなワケをご紹介しました。
UR賃貸は、「お金をかけすぎず、ぼったくられる心配なく安全で安心して、一人時間を充実させたい単身者」にとって、非常にバランスの取れた選択肢だと言えるでしょう。
筆者も3年間住んでいますが、一度住むと他の民間の賃貸に住めなくなります。他にも住んでみてわかったたくさんの魅力がありますが、この記事では主にコストや制度の面で優れている点をご紹介しました。
ぜひ、引越しを考えている方はUR賃貸を検討してみてください。
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