家から数百メートル先への引越し。
といっても、今回は「引越し」というより、同じ団地内での「部屋変え」だ。
11月から家賃が値上がりすること、そして自分が無職になることをきっかけに、より安い部屋への引越しを決めた。ささやかな移動距離だが、私にとっては大きな暮らしの見直しだった。
引越し続け探し続けた「暮らしやすさ」
私は社会人になってから、10回ほど引越しをしてきた。
住まいに対してこだわりが強く、過去には半年で住み替えたこともある。
「今の暮らしがしっくりこない」と感じたら、住み替えを決断する。そうやって、自分にとっての「暮らしやすさ」を探すため、トライ&エラーを繰り返してきた。
だからこそ、物はあまり持たない。
いつでも引越しできる「身軽さ」「自由さ」を大切にした結果、自然と“ミニマリスト的”な暮らし方が身についた。
UR賃貸という選択
これまで、シェアハウス、ルームシェア、レオパレスなど様々な住まい方を試してきたが、今の自分にとってベストなのは「UR賃貸」だと感じている。
それぞれメリット・デメリットがあるが、UR賃貸は自分の暮らしに最も寄り添ってくれる。詳細については別記事にまとめているが、
「初期費用が抑えられる」「更新料がない」「保証人不要」など、フットワーク軽く動きたい私にぴったりの条件が揃っている。
引越しを前提としたインテリア選びの工夫
「いつでも引越しできる暮らし」を実現するために、家具や収納用品の選び方にはいくつかのマイルールがある。
1. 移動させやすい家具を選ぶ
私は気分や季節によって部屋の模様替えを楽しむタイプ。
そのため、家具は常に「一人でも簡単に動かせるか」「持ち運びやすいか」を基準に選んでいる。
以下の条件のいずれかを満たす家具しか買わないと決めている。
- 折りたためるもの
- キャスターが付いているもの
- 簡単に解体できるもの(一人で数分以内)
たとえば、椅子は折り畳み式、テーブルはキャスター付きの折りたたみ式。
↑こちらは実際にリビングに使用している。折りたたみ式でもチープに見えず、昇降式で高さを自由に調整できるのも良い。リビングではなく、デスク用としても良い。一人ぐらにはちょうど良い大きさだ。
唯一、ソファだけは折りたたみ式ではないが、ジモティーで無料で譲ってもらったものなので、引越し時にはまた手放せばいいと考えている。
他にも、こんな物も折りたたみなのかと思うものも折りたたみ式を購入した。それは折りたたみ式全身鏡。
この鏡は、折りたためるだけでなく、割れなく、軽いので持ち運びも楽々。
ストレッチ、ダンス、ヨガを部屋でする際にはこの鏡が役立っている。使わないときは折りたたんで収納できるので場所を取ることもない。
2. ベッドは持たない
私の部屋にベッドはない。
ベッドは重くて移動が大変な上、場所を取る。
その代わりに使っているのが、「折りたたみ式の簀」と「折りたたみマットレス」。
マットレスには少しだけこだわって、寝心地の良いものを選んでいるが、ベッドなしでも何の不自由もない。むしろ、毎日布団を畳むことで部屋が広く使えるし、掃除もしやすくなる。
筆者が使用してるのは、ZERO STYLEというやつ⏬
体圧分散、ウレタンフォームマットレスで、低反発で心地よい。
過去に「エアーベッド」も試したが、寝心地が悪くて断念。今はこのスタイルに落ち着いている。
3. 収納家具を減らし、「見える収納」を意識する
私が物を増やしてしまう原因のひとつが、「持っていることを忘れる」ことだ。
そのため、なるべく収納家具は増やさず、「吊るす」「見える化」を意識した収納を心がけている。
具体的には、以下のようなアイテムを活用している。
- 突っ張り棒タイプの棚・収納:縦の空間を有効活用でき、狭い部屋にぴったり。解体も簡単で引越し時にも便利。
- ペグボード:壁に立てかけるだけで収納スペースが増え、見た目もスッキリ。
吊るす収納は「よく使うもの」だけに限定し、ごちゃつかないようにするのがコツ。
また、収納ケースは中身が見える透明タイプを選び、同じ用途のものは同じ場所にまとめるようにしている。
この「見える収納」によって、物の重複買いが減り、探し物のストレスも減った。
まとめ:引越しを通じて見えた、私なりの暮らしの形

「いつでも引越しできる身軽な暮らし」は、物を購入する際に、私なりのルールで物と向き合うことで 実現できた。それは狭い部屋でも快適に過ごすコツでもあり、掃除や模様替えをしやすくするメリットにもつながっている。
ミニマリストというと「不要な物を捨てる」という事に偏りがちだが、「そもそも増やさない」自分の理想とする暮らしを実現する物とはことを意識するだけで、暮らしは大きく変わる。
人それぞれ、理想の暮らし方は違う。でも私の場合、引越しを重ねる中で少しずつ自分に合ったスタイルが見えてきた。これからも、自分らしい「暮らしやすさ」を探しながら、軽やかに生きていきたい。
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